東京京橋のギャルリー東京ユマニテbisで丸尾紘美展「a calm lake’」が開かれている(9月7日まで)。丸尾紘美は1985年兵庫県神戸市生まれ、2008年大阪芸術大学美術学科版画コースを卒業し、2010年同大学大学院芸術研究科芸術制作博士課程(前期)芸術制作専攻を修了した。2013年大阪の番画廊で初個展、その後10年ほどして大阪の画廊で個展を開き、東京では今回が初個展となる。
今回丸尾はリトグラフと焼き物を展示している。リトグラフは茶碗をモチーフにしたようなぶっきらぼうなもの。作家の主張みたいなものは見当たらないし、尖ったものもない。特に美しさを追及しているようにも見えない。ただ、その投げ出したような表情が魅力的に見える。タイトルの「a calm lake’」は静かな湖。
焼き物は茶碗が1個と紐のような丸い輪。この丸い輪は茶碗の縁にあたる部分を切り取って焼いたものだという。こんなものを作品として展示する丸尾の感性が面白かった。
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丸尾紘美展「a calm lake’」
2024年9月2日(月)-9月7日(土)
10:30-18:30(最終日17:00まで)
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ギャルリー東京ユマニテbis
東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル B1F
電話03-3562-1305