東京京橋のギャルリー東京ユマニテで野田裕示展「布に宿るものたち」が開かれている。野田は1952年和歌山県生まれ、多摩美術大学を卒業した翌年すでに伝説の南画廊で個展を開いている。その後ギャルリー東京ユマニテで個展を繰り返してきた。2012年には国立新美術館で大規模な個展が開かれた。
ギャラリーのホームページより、
(……)昨年の個展では、支持体となるカンヴァス上に切り分けられたカンヴァスが重ねられ、それらを画面上でずらすことで生じたすき間が緊張感のある線や形となる作品を発表しました。
今展で発表される作品では、さらにカンヴァスが重ねられ、厚さ2cmの布の層によって作品が構成されています。絵具でマチエールが作られたカンヴァスの面と、布の重なりがあらわになった断面が様々に組み合わされ、時に画面からはみ出すように配置され、遊び心のある表情を見せます。自由な形や色はそのままに、これまでとは全く違う手法を用いた新たな展開となります。
今回の作品はすべて天地14.0cm、左右29.5cmという小品だ。そして作品は限られた大きさの中で多様性を示している。野田の創造性の豊かさだろう。色彩も美しい。
価格はいずれも198,000円となっている。
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野田裕示展「布に宿るものたち」
2024年12月5日(木)-12月25日(水)
10:30-18:30(日曜日休廊)
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ギャルリー東京ユマニテ
東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル 1F
電話03-3562-1305