東京四谷三丁目のTS4312で柴田和展が開かれている(4月30日まで)。柴田は1934年生まれ、帝国美術学校(武蔵野美術大学の前身)を卒業。1960年代、美術グループ乱立の時代はネオ・ダダのメンバーらとも一緒に活動していた。1963年、最後の読売アンデパンダン展で出品拒否を受ける。翌年から空間創りを街中に移し、環境美術の提唱者となる。しかし、大阪万博前後から渓流釣りのフライフィッシングにのめりこんでいく。それが20年前後も続いた。その間もデザインと設計建築の会社を経営し、シバ・アートというギャラリーも開いていた。しばらく作品の発表からは遠ざかっていたが、ここ10年来再び都内のいくつもの画廊で個展を始めている。
今回は柴田の作品の一つである箱の作品を展示している。箱は既存のものを利用しているので、柴田は次のように言う。「(……)今回の函絵作品は、限りある資源を大切に使ったリユース・アート(循環型)である」。
壁から石が大量に転がり落ちているような作品は、過去に企画したが規模の問題などで実現できなかった作品のマケットとのことだった。
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柴田和展
2023年4月7日(金)-4月30日(日)
13:00-19:00(金土日のみ開廊、最終日17:00まで)
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TS4312
東京都新宿区四谷三丁目12番地サワノボリビル9階
電話03-3351-8435
※東京メトロ丸の内線四谷三丁目駅1番出口から新宿に向って1分、セブンイレブンの隣のビル