アートギャラリー道玄坂で山本弘展が開かれる


 東京渋谷のアートギャラリー道玄坂山本弘展が開かれる(6月26日―7月2日)。今年の2月に東京四谷のTS4312ギャラリーで山本弘展が開かれたが、続けて今月末から渋谷の画廊でも個展が開かれることになった。DM葉書の文面から、

山本弘は長野県飯田市の画家、51歳で無名のまま亡くなった。
没後、美術評論家針生一郎氏に絶賛され、瀬木慎一氏からも高い評価を受けて、20数年間で東京での個展も20回を数えた。今回久しぶりに広い画廊で、50号の大作を展示する。孤高の画家の激しく美しい作品を見てほしい。


「骨の踊り」 油彩、50号
1970年代後半頃の作品。次の「題不詳」が1977年制作とほぼ同時代の作品だと思われる。4人の骸骨が踊っているが、右手寄りの真ん中あたりに猫も描かれている。死は終始山本の意識の中心にあった。

「題不詳」 油彩、50号
1977年の作品。きわめて色彩が美しい。青い丸にM字型の線があり、これは顔なのだろうか。こけしのような細長い棒は体かもしれない。そう思ってみると足も描かれている。では左上の白い三角は何だろう。
 山本は長谷川利行の絵を愛していた。長谷川の絵からモチーフを取った作品すらある。「骨の踊り」は長谷川に通じるものだろう。
 しかし、山本の筆触は長谷川とは大きく異なりとても美しい。さらに、長谷川には、山本の「題不詳」のような作品は描くことができないだろう。長谷川に限らずどの画家にも描くことができない造形だ。生前山本は家族や弟子(私)の前で戯れ半分に俺は天才だとうそぶいていた。今になってそれが真実だったことがよく分かる。すみません、不肖の弟子でした。

 また本日の朝日新聞夕刊の「展覧会」の欄にもこの個展が紹介された。
 山本弘展は、ここ数年間に限れば、ギャラリー403で1回、銀座K'sギャラリーanで2回、TS4312で1回といずれも小さな空間だった。このアートギャラリー道玄坂は広いので、上に紹介した50号2点や30号、20号の代表作を並べることができる。久しぶりに山本弘の優れた才能を見てもらえると私も楽しみにしている。ぜひ渋谷まで足を運んでほしい。
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山本弘
2017年6月26日(月)−7月2日(日)
11:00−18:00(最終日16:00まで)
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アートギャラリー道玄坂
東京都渋谷区道玄坂1-15-3 プリメーラ道玄坂102
電話03-5728-2101
http://www.artshibuya.com
渋谷駅から直結の渋谷マークシティをまっすぐ進む。エスカレーターを乗り継いで最上階まで進んで左折してビルを出る。最上階は通路の左手がうどんの美々卯ととんかつの和幸、右手に銀座ライオンエクセルシオールカフェがある。それらを抜けたところの左手に出口がある。出てすぐ右折、すぐ左折の右側で看板が出ている。渋谷駅から徒歩5分ほど。