東京銀座のOギャラリーで吉岡敦夫彫刻展が開かれている(10月17日まで)。吉岡は1958年愛媛県生まれ、1980~1983年美学校にて彫刻を学ぶ。1986年に愛媛県のプランタンギャラリーで初個展、1987~1993年に早稲田芸術学校で建築を学ぶ。2000年に新体操を見て人体の美しさを知り人物像の木彫を行うが、7年ほど前より抽象彫刻を始める。今回が2回目の個展となる。
吉岡は潔いほどの簡潔な形の木彫作品を作っている。古い仏像や唐招提寺などの屋根が作る曲線が好きで、その曲線を作品に取り込んでいるという。また石ころのような丸い作品も面白かった。
7年前まで作っていたという新体操を模した作品が1体展示されていた。作品ファイルを見ると、新体操の選手をモデルにしたという彫刻も素晴らしかった。またファイルにあったドローイングも良かった。60歳を超えてから初めての東京での個展になる。これからはもっと頻繁に個展を開いてほしい。
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吉岡敦夫彫刻展
2021年10月11日(月)―10月17日(日)
12:00-20:00(日曜日11:00-16:00)
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Oギャラリー
東京都中央区銀座1-4-9 第一田村ビル3F
電話03-3567-7772
http://www4.big.or.jp/~ogallery/