東京入谷のいりや画廊で荒木美由個展「いしのない世界」が開かれている(9月26日まで)。荒木は1988年東京生まれ、2013年女子美術大学大学院美術研究科修士課程立体芸術領域修了。今までいりや画廊、ブロックハウス、floatなどで個展を行ってきた。
荒木は石に穴をあけて作品を作っている。一番大きな作品は6年前に作り屋外に置いてきた。それで雑草が生え始めている。私が見たところ、ツユクサとコニシキソウが生えていた。
鉄棒(?)の上に皿回しの皿のように置かれた作品もある。穴をあければ石は軽くなる。でも実はそれほど軽くなるわけではないだろう。しかし、その石の軽さを展示形態で象徴させている。
穴のためか、本来無機的な石の作品が、どこか有機的な表情を見せて、暖かく懐かしい印象を与えている。
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荒木美由個展「いしのない世界」
2020年9月14日(月)-9月26日(土)
11:30-19:30(最終日16:00まで)日曜休み
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いりや画廊
東京都台東区北上野2-30-2
電話03-9802-8122