東京入谷のいりや画廊で寺本幸弥展「Movement」が開かれている(8月16日まで)。寺本幸弥は1997年福岡県生まれ、2020年に九州産業大学芸術学部を卒業し、2024年に同大学大学院芸術研究科を修了している。2020年に九州芸文館で初個展、いりや画廊での個展は2023年に続いて2回目となる。
寺本幸弥の言葉、
私はこれまでに人体を主題とした作品制作に取り組んできました。今回の展示では「Movement(動き)」をテーマとしてモチーフから伝わる動きを直接的なものから想起的な表現へと変化させ、アプローチの幅を広げました。人体をモチーフとした作品では鑑賞者との実在的な距離感の近さを活かし、ポージングを通じて身体性そのものが持つ動きの力を表現しています。それに対し、手や足などを部分的に取り入れた作品では「座る」「立ち上がる」「登る」「降りる」といった行為の痕跡を、残された思念や残像として形にしました。その他の作品においては、人体を用いずに身体性への意識を「反り」「亀裂」「反発」など、形状そのものが含む力学的な動きや、そこに潜むプロセスの中で生じた動きを作品に内包させることを意図しました。これらのアプローチから人体の造形的なポージングやボリューム感といった物を中心とした意識を、周囲の空気感やその空間に残る気配や体温といった部分から物として人体の持つ身体性を見出すこととなりました。彫刻における動きを単なる視覚的なものとしてではなく、その前後にある時間や作用までをも含んだ形として提示したいと考えています。形態が持つ意味性、そしてそこから導かれる動きの可能性を探る試みです。










首のない人体はFRPと和紙、階段とその横の椅子は樹脂、鉄、ステンレス、FRP、箔などとなっている。まだ20代後半という若さで、この大胆な作品は面白い。作品によってFRPだったり鉄やステンレスだったり、自在な取り組みも面白い。
いりや画廊という場所を得て、九州から登場してきた。今後も楽しみだ。
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寺本幸弥展「Movement」
2025年8月4日(月)-8月16日(土)
11:30-19:00(土曜日17:30まで、最終日16:00まで)日曜休廊
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いりや画廊
東京都台東区入谷2-13-8
電話03-6802-8122
※東京メトロ日比谷線入谷駅出口1または出口3より徒歩8分または7分