東京谷中のSCAI THE BATHHOUSEで横尾忠則展「B29と原郷-幼年期からウォーホルまで」が開かれている(7月6日まで)。
奥の部屋の正面に「A.W.MANDARA」と題された6号を60点並べた作品が展示されている。アンディ・ウォーホルの様々な姿が描かれている。手前の部屋には横尾の大きな自画像が掛けられている。
そのほかに、マッカーサーの像にWATANABE HAMAKOと書かれた女性像が並べられている。戦前から戦後にかけて活躍した流行歌手渡辺はま子だろう。マッカーサーには”Ah, So”と書かれている。これは昭和天皇の口癖だった「あ、そう」だ。戦後を象徴している作品だ。
横尾がこだわる三叉路も描かれている。画廊を訪れる客も多かった。人気のある画家なのだ。横尾の画法はドイツのライプチヒの画家ネオ・ラオホNeo Rauchに似ている。ネオ・ラオホは統一前の東ドイツの画家だったから、社会主義リアリズムの土俵から出発している。横尾はイラストレーターから出発しているから、二人が似ているのはいわば収斂進化みたいなものだろう。
ネオ・ラオホについては以下に紹介した。
・https://mmpolo.hatenadiary.com/entry/20080905/1220563568
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横尾忠則展「B29と原郷-幼年期からウォーホルまで」
2019年5月31日(金)-7月6日(土)
12:00-18:00(日・月・祝日休廊)
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SCAI THE BATHHOUSE
東京都台東区谷中 6-1-23 柏湯跡
電話03-3821-1144
https://www.scaithebathhouse.com/ja/