ギャラリー暁の南島隆展を見る


 東京銀座のギャラリー暁で南島隆展が開かれている(10月20日まで)。南島は1957年長野県生まれ、1983年武蔵野美術大学大学院彫刻科を修了している。先年亡くなった元熊本現代美術館長で美術評論家の南島宏とは双子の兄弟で、私とも同郷に当たる。現在女子美術大学の教授に就任している。







 南島は彫刻の人物に麻袋(ドンゴロス)の服を着せる。顔は小さく表情が見えにくいものの、少し猫背気味のスタイルからどれも哀感が漂っている。パイプオルガンを弾いているオルガニスト、舳先に男が立っているのは難民をテーマにしているようだ。電話器を手にうなだれているような男。これらに共通する哀感はどこから南島のところにやってきたのだろう。
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南島隆展―「異郷化」最終章―
2018年10月15日(月)−10月20日(土)
11:00−19:00(初日13:00〜、最終日17:00まで)
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ギャラリー暁
東京都中央区銀座6−13−6
電話03−6264−1683