東京京橋のギャルリー東京ユマニテbisの都丸志帆美展「ごちゃごちゃした表面から内側へ8mm」が楽しい(11月2日まで)。都丸は1977年群馬県渋川市生まれ、2002年創形美術学校ファインアート科卒業している。個展は2006年ギャラリー坂巻、2008年下北沢の現代HEIGHTS ギャラリー Den、2011年と2012年にギャラリー坂巻で開いている。今回はギャルリー東京ユマニテbisに移ったが、坂巻が閉廊した後の場所をユマニテbisが使用しているので、部屋そのものは前回と同じ場所だ。
都丸の作品は無条件に楽しい。作品のタイトルも「うっかり下る」とか「いちいち何だかうるさい」「意見の聞き方おしえてください」「言い訳は2分以内」「その場に浸かる」「1分前がついてくる」「昔の匂いがする」「数字は苦手です」「たまには3人くらい自分も居る」などとてもおかしい。
これらを見ていると、絵画は何もしかめっ面なんてしなくても、深刻ぶらなく楽しく描いても良いのだということに気がつく。いや、作家は苦労して描いているかもしれないが、できあがった作品は楽しく、楽々と描いているように見える。
また都丸は色彩に優れている。明るくて華やかで楽しい作品だ。作品の印象と作家の印象に少しも齟齬がない。気持ちの良い個展だ。
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都丸志帆美展「ごちゃごちゃした表面から内側へ8mm」
2013年10月28日(月)−11月2日(土)
10:30−18:30(最終日18:00まで)
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ギャルリー東京ユマニテbis
東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB2F
電話03-3562-1305
http://g-tokyohumanite.jp/
地下鉄銀座線京橋駅6番出口から徒歩1分