新宿区矢来町のギャラリーeitoeikoで江川純太展「選択が迫る。後ろはみえない。僕は掴んだ右手を眺める。」が開かれている(11月9日まで)。江川は1978年神奈川県生まれ。2003年に多摩美術大学絵画学科日本画専攻を卒業している。2008年シェル美術賞入選、2010年と2011年にトーキョーワンダーウォールに入選、2013年VOCA展に出品し、今年の夏は東京ワンダーサイト本郷で個展を開いている。本ギャラリーでの個展は4回目になる。ギャラリーが用意したコメントより、
白いキャンバスに油絵具の塊をのせ、それを削ぎ落したり、のばしたり、隣りあった色彩を筆先で丁寧につないだりしながら、江川純太(1978年神奈川県生まれ)は独特の抽象絵画を勢いよく描いていきます。やがてどこかの境界を越えると筆をおき、作品が完成します。 画面のなかの色とりどりの空間には、日々の体験から得られる作家の思いや記憶がこめられ、筆跡や色彩のまじわりには、彼が画布のまえで過ごした鮮やかな時間が刻まれています。
(中略)
本展では鍵穴を覗くような構図の絵画から画面全体に模様がひろがる絵画、ストライプの上に描く実験的な作品など大小20点あまりのバラエティに富んだ作品を展示し、抽象表現にかける江川純太の意欲的な制作姿勢を発表いたします。この機会にぜひご高覧ください。
本展を見て、あらためて江川の多様性に気づいた。さまざまな展開を見せていて、なかなか見飽きることがない。大作から小品まで不得意な大きさがないようだ。皆みごとな完成度を示していて、とても良い個展に仕上がっている。江川を見出した画廊主の眼の確かさが伺える。
江川純太展「選択が迫る。後ろはみえない。僕は掴んだ右手を眺める。」
2013年10月19日(土)−11月9日(土)
12:00−19:00(日月祝日休廊)
・
eitoeiko
東京都新宿区矢来町32-2
電話03-6479-6923
http://eitoeiko.com/
地下鉄東西線神楽坂駅(矢来口)から徒歩5分
地下鉄有楽町線江戸川橋駅から徒歩12分