eitoeikoの岡本光博展「ラブ&ピース」を見る

 東京神楽坂のeitoeikoで岡本光博展「ラブ&ピース」が開かれている(12月30日まで)。岡本光博は1968年京都生まれ。94年滋賀大学大学院修了。94~96年アート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨークに在籍。97~99 年 CCA 北九州に在籍。01~04 年ドイツのレジデンスを中心にインド、スペインなどに滞在。04~06 年台湾・沖縄を拠点に活動。07 年から京都を拠点に活動し 12 年より KUNST ARZT 主宰。弊廊での主な展示に桜を見る会(2019~2022)、ニャンともならニャイ(2022)、オキナワ・ステーキ(個展2021)、天覧美術(2020)、UFO(個展 2018)、THE ドザえもん展 TOKYO2017(個展 2017)、69(個展 2016)、マックロポップ(個展 2014)。ほか国内外の展覧会に多数出展。

 画廊のホームページの青森県立美術館の工藤健志のテキストより

 こうしたタイトル(「ラブ&ピース」)のもとに開催される今回の岡本展にも、平和や自由のシンボルである鳩を中心とした鳥モチーフの新作が多数展示される。岡本は特定の寓意や理念をもつ数種の鳥と、言霊的作用を喚起する美術作品や企業ロゴ、あるいは政治的形象を(過激に)接続することで、多くの人が共有する価値や意味を撹乱させ、その問い直しをはかっていく。


 平和の象徴ハトの足には鎖が付けられ、タバコのピースのハトはタバコを吸っている。「ローズ・セラヴィ」とデュシャンの変名が書かれているオブジェにはカラスのはく製が入っている。デュシャンの「大ガラス」のパロディでもある。もう1点のカラスのはく製が入ったオブジェは「R.Mutt」と書かれていて、これはデュシャンが小便器にサインした名前だ。ほかにもスーパーのLIFEの鳥害対策を皮肉ったものや、そのほかにも皮肉あたっぷりの作品が並んでいる。

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岡本光博展「ラブ&ピース」

2023年12月2日(土)―12月30日(土)

12:0019:00(日月祝休廊)

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eitoeiko

東京都新宿区矢来町32-2

電話03-6873-3830

http://www.eitoeiko.com

地下鉄東西線神楽坂駅矢来口より徒歩5分