東京神楽坂のギャラリーeitoeikoで岡本光博展「UFO。」が開かれている(11月3日まで)。岡本は1968年、京都市生まれ。1994年に滋賀大学大学院教育学科を卒業している。その後1994〜96年、ニューヨークのアート・スチューデンツ・リーグに学び、1997〜99年、CCA北九州リサーチプログラムに参加。2001〜04年、ドイツのレジデンスを中心にインド、スペイン等で活動する。2004年以降、沖縄と台湾を拠点に活動し、2007年から京都に拠点を移動している。2012年、アーティスト・ラン・ギャラリーKUNST ARTSを京都に開廊した。eitoeikoでの個展は一昨年に続いて今回が3回目となる
画廊中央に大きなものが高速回転している。何となく日清焼そばUFOを思わせるが、回転が速いのでよくは分からない。岡本は以前から登録商標やブランドなどを揶揄するような作品を発表してきた。正面から批判するのではないこの方法は意外と有効なのではないか。著作権とか商標権は実はとても強大な力、権力に近いものを持っている。アメリカは最近ディズニーなどの著作権を守るために著作権の有効期間を作者の死後70年にまで延長した。それには誰も抵抗することができない。岡本の方法は案外有効なのではないだろうか。
なお、タイトルの「UFO」は「未確認回転物体 Unidentified Freespinning Object」の略。
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岡本光博展「UFO」
2018年10月5日(金)−11月3日(土)
12:00−19:00(日月祝休廊)
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eitoeiko
東京都新宿区矢来町32-2
電話03-6873-3830
http://www.eitoeiko.com
※神楽坂の矢来公園近く