ギャラリーなつかの「たまびやき」がおもしろい

 東京京橋のギャラリーなつかで「たまびやき」展が開かれている(10月5日まで)。「たまびやき」は、多摩美術大学工芸学科/陶/選抜作品展というのが副題で、今回が第5回になる。



市川哲也:1989年福岡県生まれ、2010年多摩美術大学工芸学科入学、現在陶専攻在籍。パネルにアクリルでストライプ模様を描き、擬態のような模様を着けた磁器の小動物が5頭貼り付いている。

田島美千代:1991年横浜市生まれ、2010年多摩美術大学工芸学科入学、現在陶専攻在籍。セラミック、七宝、ガラスで奇怪な形を作っている。よく見るとハサミの取っ手がその不思議な形になっている。

濱萌子:1991年富山県生まれ、2010年多摩美術大学工芸学科入学、現在陶専攻在籍。陶で作られた人形だが、一人の尻がもう一人の頭になっている。あるいは尻を舐めているようにも見える。

Pochi:1990年東京都生まれ、2009年多摩美術大学工芸学科入学、現在陶専攻在籍。陶で作られた茶碗の高台が長く伸びて、竜巻のような形のオブジェになっている。

峯野布佑子:1991年東京都生まれ、2010年多摩美術大学工芸学科入学、現在陶専攻在籍。長径数十cmはありそうな大きな卵形オブジェ。陶でできているが空洞なので見た目ほど重くないらしい。淡く着色されていて、形態ともにやさしい感じを与えている。
       ・
 すべて陶による美術作品だが、ずいぶん多様な展開をみせてくれる。これらもある種のマニエリスムと言えるのではないだろうか。
       ・
たまびやき
2013年9月30日(月)−10月5日(土)
11:00−18:30(最終日は17:00まで)
       ・
ギャラリーなつか
東京都中央区京橋3-4-2 フォーチュンビル1F
電話03-6265-1889
http://homepage2.nifty.com/gallery-natsuka/