ウィリアム・モリスの尾田美樹展

 表参道の珈琲&ギャラリー ウィリアム・モリスで尾田美樹展が開かれている(5月31日まで)。尾田美樹は1971年神奈川県生まれ、10年ほど前銀座の養清堂画廊で個展を見たことがあった。今回作家からDMを送られてきた。期待して見に行ったが、それは裏切られなかった。小品の銅版画数点とこれも小品のドローイングが展示されていた。ウィリアム・モリスは画廊喫茶なので小品の展示が主となるが、それは尾田の志向する方向と一致しているという。




 見られるように極めて繊細な作品だ。同じく繊細な銅版画を制作する梅田恭子と共通なもの(作品の傾向)を感じた。二人が小さな細い字を書くことも共通している。ドイツの哲学者ベンヤミンは筆跡鑑定で生活をしていたという。つまり筆跡が似ていれば性格(人格)に共通性があることの証左と言えよう。控えめで上品だが芯は強いのだろう。
 久しぶりの個展だという。もっとひんぱんに、できれば銀座あたりのギャラリーで個展を続けてほしい。
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尾田美樹展
2011年5月6日(金)〜31日(火)
12:30〜18:30 日・月・第3土曜日(21日)休み
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ウィリアム・モリス
東京都渋谷区渋谷1-6-4 TheNear青山2階
電話03-5466-3717
地下鉄表参道駅と渋谷駅の中間
こどもの城の左側の小道を入り最初の角を左折して2ブロック先の右手