ユニークな日本画家 安藤陽子展

 東京京橋のINAXギャラリー2で安藤陽子展を見て驚いた。2006年に名古屋で初個展をして以来、もう4回も個展をしているのにすべて名古屋のギャラリーで、東京では今回が初お目見えなのだ。こんなに優れた画家なのに何故だ? ギャラリーの方の話によると安藤は作品を仕上げるのに時間がかかり、年間やっと数点しか完成しない。加えて名古屋のギャラリーNODA コンテンポラリーと契約しているのでそういう結果になったとのこと。




 安藤陽子は1979年長野県安曇野市生まれ、2005年に愛知県芸術大学大学院を修了している。作品は絹本彩色、サイズは長辺100〜130cmと大きい。絹地を浮かせて額装している。色彩が柔らかく、浮かせているため光が後ろに回って透明感があり、極めて上品な美しさだ。実物を見たら誰でも驚くだろう。今回も優れた画家に出会うことができた。個展の会期が28日(火)までしかなく、26日(日)は休廊だ。時間がないがぜひ見てほしい。
 ジェームス・タレルが好きだという。なるほど。


安藤陽子
2010年9月1日(水)〜28日(火)、日祝休廊
10:00〜18:00


INAXギャラリー
東京都中央区京橋3-6-18 INAX:GINZA 2F
電話03-5250-6530
http://www.inax.co.jp/culture/