7月12日のNHK教育テレビ「日曜美術館」で犬塚勉が紹介された。犬塚勉(1949ー1988)はスケッチのために登った谷川岳で遭難した。非常に精密な自然を描いている。写真のようなスーパーリアリズムだ。描写の技術もすごく絵の完成度も高い。犬塚のような知られざる画家を日曜美術館で取り上げる意義は大きい。
桜田晴義という画家と府中市美術館長の井出洋一郎がゲスト出演し、司会の姜尚中が話している。バルビゾン派のテオドール・ルソーやコローが近いと話している。
とにかく巧い。写真以上の精密さだ。しかも写真と違って見ていて心地よい。だが、何か物足りない気持がするのも事実だ。現在奥多摩のせせらぎの里美術館で個展が行われているらしい(8月6日まで?)。その後は東御市の梅野隆記念美術館に回るという。
しばらく前に永井画廊でこの画家の個展を見ているから、もう一度見に行こうとまでは思わない。