山本弘の作品解説(107)「ぼーし」

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 山本弘「ぼーし」、油彩、F3号(27.3×22.0cmか?)

 1977年制作、山本弘47歳。帽子をかぶっている若い娘を描いている小品。クリーム色の絵具で顔の輪郭を描き、同じ色で鼻を描いている。左腕にもその色を置いている。娘はつばの広い帽子をかぶり、その帽子の上部に絵筆の尻で線を引き表情を付けている。

 3号という小品では山本はしばしば洒落た作品を作っている。タイトルも少し遊んでいるようだ。