s+artsの西山晴恵展「間の風景」を見る

 東京六本木のs+artsで西山晴恵展「間の風景」が開かれている(6月16日まで)。西山は1967年東京生まれ、1991年多摩美術大学絵画科油画専攻を卒業し、1993年同大学大学院美術研究科を修了している。1992年銀座スルガ台画廊の「レスポワール展」で初個展、その後ルナミ画廊やトキ・アートスペースなどで個展を開いてきた。最近は工房親のグループ展に参加している。
 古い記憶なので間違っていたら申し訳ないのだが、ルナミ画廊の1回目(1993年)と2回目の個展(1994年)ではタブローを展示していたが、キャンバスの厚みが半端ないくらい厚かった。そして3回目(1996年)には、壁に展示しないでテーブルのような形態の作品をギャラリーの中央に展示していた。平面作品が厚みを増していって立体に変わっていった。20年以上経つのにあの個展は忘れていない。
 今回は平面作品が壁に並んでいる。ここに掲載した1枚目の作品「雨」と横長の作品2枚がことにすばらしい。西山は優れた抽象作家としてこの年代を代表する作家の一人と言えるだろう。

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 s+artsは元Shonandai MYギャラリーと言った画廊で、代表が両親から娘たちに替わったもの。場所は元のままだが、内装を少し変えている。国立新美術館の近くで天祖神社がすぐ近くにある。
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西山晴恵展「間の風景」
2019年6月7日(金)~6月16日(日)
12:00-19:00(最終日17:00まで)会期中無休
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s+arts
東京都港区六本木7-6-5 六本木ビル3F
電話03-3403-0103
http://www.splusarts.com