東京日本橋の日本橋高島屋6階美術画廊Xで重野克明展「私は版画」が開かれている(6月10日まで)。重野は1975年千葉市生まれ、2003年に東京藝術大学大学院修士課程美術研究版画専攻を修了している。主に77ギャラリーで個展を開いているが、ここ高島屋美術画廊Xでも今回が5回目となる。
重野の版画はとにかく楽しい。重野の先輩作家が、あいつは私小説だからって言っていたけど、そんな傾向も否定できない。「箱庭のサウスポー」の横に「私の妻も左利き」と書かれていたし、「全米オープン」の横には「オリンピックも近い、血がさわぐ」と書かれていた。タイトルの「私は版画」に続けて「版画は版との対話の中から生まれる/事件は卓上でしか起こらない」と綴っている。
インスタグラムの夜
私ネコが好き!
版画売りの少女
サイン43
ガッタメーラ像
箱庭のサウスポー
遺影
(奇しくもわが師山本弘にも棺桶の窓から見える妹の遺影を描いた油彩がある)
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重野克明展「私は版画」
2019年5月22日(水)-6月10日(月)
10:30-19:30
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日本橋高島屋S.C.本館6階美術画廊X
電話03-3211-4111(代)