東京銀座のBasement GINZAで市川孝典×鬼海弘雄展が開かれている(3月9日まで)。DMはがきによると、市川は日本生まれの美術家で、13歳(ママ)の時に鳶職で貯めたお金をもってあてもなく単独でニューヨークへ渡り、アメリカやヨーロッパ各地を遍歴する間に絵画に出会い、独学で作品制作に取り組むとある。線香のかすかな火を使って絵を仕立てる新しいスタイルで発表した作品は、「現代絵画をまったく異なる方向に大きく旋回させた〈線香画〉と称され」、メディアに取り上げられる、とある。
線香を使って焦げ跡で作品を制作する作家なら今までもいた。しかし線香の焦げ跡で具象的な作品を作っているのは初めて見た。
しかし今回楽しみで行ったのは鬼海弘雄の写真を見るためだった。鬼海の作品点数は少なかったのが残念だった。鬼海についてはこのブログでも何度も取り上げている。浅草寺の境内でちょっと変な人たちを撮り続けている写真家だ。
朝日新聞に紹介されていたこの画廊に入ったのは初めてだった。新聞に記された番地あたりをぐるぐる回ったがなかなか分からなかった。結局それはPloom Shop 銀座店というしゃれた店舗の地下にあった。何かたばこに関するグッズを売っている店のようだった。画廊へ入るにはその店の中を通って階段を降りなければならない。店の人は愛想も良かったが、ちょっと入りづらかった。
市川孝典
鬼海弘雄
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Sprinkling A-side 市川孝典×鬼海弘雄
2018年2月8日(木)―3月9日(金)
11:00−20:00(月曜・日曜定休)
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Basement GINZA
東京都中央区銀座4-3-5 Ploom Shop 銀座店B1F
http://basementginza.jp/ev20180208_20180309/