うしお画廊の石井紀湖展を見る

 東京銀座のうしお画廊で石井紀湖展「森の月」が開かれている(4月12日まで)。石井は東京藝術大学彫刻科を卒業し、大学院を修了している。ギャラリー山口やみゆき画廊、最近ではうしお画廊やギャルリー東京ユマニテbisで個展を繰り返している。



 大きな木彫作品が画廊に設置されている。「森の月」と題されている。前回は「廃墟の月」、「月を探す」という作品だったが、今回は「森の月」と題して、まん丸い大きな球体が作品の頂上に据えられている。月はもう隠れていないで、廃墟からも出て、中天に煌々と輝いているイメージだ。大きな月が森の上から世界を照らしていると見ても良いのだろうか。森を照らしている月は作者そのものだろうか?

 昔、彼女のお父さんにはお世話になったのだった。お父さんは偉大な昆虫学者石井象二郎先生なのだ。昆虫の集合フェロモンを発見した国際的な昆虫学者だった。

     ・

石井紀湖展「森の月」

2025年4月7日(月)-4月12日(土)

11:30-19:30(最終日17:00まで)

     ・

うしお画廊

東京都中央区銀座7-11-6 GINZA ISONOビル3F

電話03-3571-1771

http://www.ushiogaro.com/