うしお画廊の井上敬一展を見る

 東京銀座のうしお画廊で井上敬一展が開かれている(10月15日まで)。井上は1947年、香川県生まれ。1980年に福岡教育大学美術研究科を修了している。
 ここ何年か銀座のみゆき画廊で発表していたが、みゆき画廊が閉じてしまったのでその展開先であるうしお画廊での発表となった。






 一見子どもが描いた落書きのような人物像だが、不思議な魅力がある。独特な色彩を持っている画家だが、今年はその色彩を封印しているかのように黒い絵が多い。何人かの裸婦が重なり合って描かれていたり、変な顔が描かれていたり、画家の興味の持ち方がユニークだ。変な顔と書きながら、どこかで見かけたような顔もある。人間の顔ってこんなに変だったのかもしれない。
 次回はぜひうしお画廊の画廊主をモデルに描いてもらいたい。どんな顔が描かれるのか想像するだけで楽しい。
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井上敬一展
2016年10月10日(月)−10月15日(土)
11:30−19:30(最終日17:00まで)
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うしお画廊
東京都中央区銀座7-11-6 イソノビル3F
電話03-3571-9701
http://www.ushiogaro.com