藍画廊の吉田絢乃展「ダイアローグ」を見る




 東京銀座の藍画廊で吉田絢乃展「ダイアローグ」が開かれている(10月15日まで)。吉田は1987年東京生まれ。2011年多摩美術大学造形表現学部造形学科を卒業し、2013年同大学大学院修士課程油画領域を修了している。大学在学中からグループ展に参加し、卒業後は藍画廊の2人展のあと、2013年にゆう画廊で初個展を行っている。今回が2回目の個展だというが、もっと何度も個展をしている印象があった。作品の印象がとても強いので、グループ展でも吉田の個展のように私が記憶してしまっているらしい。
 制作方法は、ビニールの上にアクリル絵具でモチーフを描き、乾いたものをビニールから剥がし、それをキャンバスに貼り付けている。文字もすべて吉田が手書きしているという。
 そのように特殊な手法のため、画面はレリーフのような凹凸がある。ほかに類を見ない吉田独特の技法だ。特異なイメージと併せ一度見たら忘れられない作品だと思う。
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吉田絢乃展「ダイアローグ」
2016年10月10日(月)〜10月15日(土)
11:30−19:00(最終日は18:00まで)
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藍画廊
東京都中央区銀座1-5-2 西勢ビル2F
電話03-3567-8777
http://igallery.sakura.ne.jp/