組版の規則

 活字の時代から写真植字(写植)に代わり、それもいまはDTPになった。活字では物理的な条件による規制が大きく、自由が少なかった。それでか、組版にさまざまな規則があった。
 改行した次の文章の頭を1字落とすときも、最初に「が来る場合、1字(全角)空けるのと半角空けるのと全く空けないのとあった。どのタイプでいくのか編集者が決めていた。行の最後に句読点がきた場合、ぶら下がりと言って版面(はんづら)から句読点だけはみ出させる場合と、句読点の前の文字ともども次の行に送る方法があった。送るときは1字分少なくなるので、文字と文字の間へ四分(1/4)の詰め物をして調整した。
 それが写植になると単位が1歯という1/4mm(0.25mm)になり、この単位で自由に組めるようになった。仮名文字などではベタ組以上に字間を詰めることが可能になった(詰め打ち)。ぶら下がりをしないときも次の行に送ることなく簡単に処理ができた。字間も行間も大幅に自由度が増したが、同時に規則が緩やかになった。組版職人が写植の連中はいい加減だと非難した。
 それがDTPでは本当に適当になった。自由になった。見方を変えればメチャクチャになった。新しい規則はできているのだろうか。
 閑話休題。気になる事がある!それは左のように!や?の後で1字空けをしていない例が多いこと! このように空けてほしい。また!や?の後に「句点。」は不要です。