私は車の運転免許を持っていなかったので、車で出張するときはいつも助手席に座ってナビゲーターを勤めた。我ながら良いナビゲーターだったと思う。今のようにカーナビなんてなかったので、知らない土地では地図を見続けていた。しかし突然予測していないY字路が現れる。運転手が右か左かと聞いてくる。予測していなかったので分からない。しかし良いナビゲーターはここでもたもた悩んではいけない。きっぱりと右または左と言う。Y字路を過ぎたら車を止めてもらい改めて検討する。間違っていたら戻ればいい。一番いけないのは決断しないことなのだ。運転手は焦ってしまう。早い決断が大事なのだ。
法事の2日前に叔母から電話があり、○○は呼んであるの? と聞いてくる。呼んでいませんと答えると、○○は御仲人子じゃないの(だから呼ぶべきなのに)と言われる。今回は内輪にやるつもりなのでと即座に断固として答える。2日前に急に呼んだら呼ばれる方も大変だ。ぶれない。
異議には必ず根拠がある。毛沢東が造反有理と言ったとおりだ。だからと言って時間や日程を無視していい訳がない。Y字路の直前や、法事の2日前だったら悩むことなく、初志貫徹で行くべきだ。