数寄和の沓澤貴子展を見る

 東京西荻窪の数寄和で沓澤貴子展が開かれている(6月6日まで)。急遽決まったものらしい。画廊主が選んだ旧作を展示している。
 沓澤は1971年、静岡県生まれ、1996年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科を卒業し、1998年に同大学大学院油絵コースを修了している。2001年ガレリアラセンで初個展を開き、Oギャラリー、かわさきIBM市民文化ギャラリー、ギャラリー砂翁、櫻木画廊などで発表をしてきている。

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 沓澤は純粋な抽象作品を作っている。具体的な事物の影は見当たらない。色彩と抽象的な形態で作品を構成している。それはとても大変な道だろう。同世代の画家が何人も抽象を捨てて具象的な形を採用している。しかし沓澤は抽象絵画から逃げないで追及している。
 来月も展示もあるらしい。早くコロナが終息して個展が成功することを祈ろう。
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沓澤貴子展
2020年5月29日(金)―6月7日(日)
12:00-19:00
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数寄和
東京都杉並区西荻北3-42-17 ツインハイツ1F 
電話03-3390-1155
https://sukiwa.net/archives/6266