ギャラリーN神田社宅の折原智恵展「続・死なないセレモニー」を見る

 東京神田のギャラリーN神田社宅で折原智恵展「続・死なないセレモニー」が開かれている(6月4日まで)。折原は1991年、埼玉県の煎餅屋の4人兄弟の末っ子として生まれる。2015年多摩美術大学工芸科陶専攻卒業、2017年東京藝術大学大学院美術研究科先端表現科を修了している。2015年岡本太郎賞の敏子賞受賞、2018年名古屋のギャラリーNで初個展、今回が東京での初個展となる。

 折原は映像を展示している。ギャラリーのホームページから、

 

2016年に制作した「ミス煎餅」の墓終いをする事になりました。この作品は、一族が煎餅屋である折原智江が自身のルーツを知る事と共に、煎餅の技術を学び、煎餅で自身の生前墓を作り上げた作品となります。

 

燃焼する煎餅の墓の先に、営みに対する希望を込めて「続・死なないセレモニー」を開催致します。(折原智江)

 

 自宅の近所の河原に煎餅で作った大きな墓を立て、それを燃やした一部始終を撮影して画廊で上映している。最後に残った灰を集めて瓶に入れ、「ミスせんべい」と名付けてこれも画廊に展示している。


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折原智恵展「続・死なないセレモニー」

2022年5月21日(土)―6月4日(土)

13:00-20:00

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ギャラリーN神田社宅

東京都千代田区神田紺屋町46 アルタビル6F

電話080-3060-7809

https://www.f-g-n.jp/places/place_kanda

※JR神田駅東口または東京メトロ銀座線神田駅から徒歩2分