東京銀座のギャラリー58で田中彰展が開かれている(5月25日まで)。田中は1949年高知県生まれ、1974年多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン科卒業。いくつかの画廊で個展をした後、2004年ギャラリー汲美で個展を開き、汲美が閉じた後は主にギャラリー58を中心に活動している。58での個展はもう10回目になる。
田中はデフォルメした人物を描いている。どこかベーコンやデュマスに通じる印象がありながら、それ以上に彼らとは異質だと強く感じる。田中にはベーコンに感じられる神経症的な傾向がない。それは何かと言えば、田中の精神の健全さではないだろうか。必ずしも健全であることが作品にとってプラスということではないが。
田中の個展を15回ほど見てきたが、今回が最も完成度が高いのではないか。ここに掲載しなかったが、ドローイングも良かった。
ギャラリー58はエレベーターのないビルの4階にある。階段数で47段になるが、何、亀戸駅や錦糸町駅、山手線などでも駅の階段は40段くらいのところが多い。ぜひ階段を登って画廊へ足を運んでほしい。
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田中彰展
2019年5月20日(月)-5月25日(土)
12:00-19:00(最終日17:00まで)
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ギャラリー58
東京都中央区銀座4-4-12 琉映ビル4F
電話03-3561-9177
http://www.gallery-58.com