西日本と東日本の違い

 毎日新聞に、連載マンガ「毎日かあさん」の連載10年目、400回を超えたのを機会に作者西原理恵子へのインタビューが掲載されている(2011年4月3日)。西原は高知県の出身だ。ここで西原による西日本と東日本の人情の違いが語られている。

 −−今年で連載10年目、400回を超えました。
 最初の頃は評判の悪い連載だったので、こんなに続くとは思ってもいませんでした(笑い)。
 支持されたとすれば、全体に流れる「西」のテイスト(味)かなあ。高知出身の私から見ると、関東は子育ても細やかで厳しい。神経質すぎる。
 私ら西日本は、おおらかというか、いいかげんなところがありますから。子育てなんて、そんなちゃんとせんでもええやん、という。
 筋を通すのが東の文化なら、西は情の文化。それぞれいいところを取ればいいと思うけど、男女の関係とか子育てとかは、西の文化の方がいいと思う。女性として過ごしやすい文化なんですね。
 そのへんの規律が窮屈すぎて、壊れていく夫婦や家族がたくさんいますから。お父さんも悪いとこがある。お母さんも悪いとこがある。それでええやん、それでやっていこう、という。「毎日かあさん」のそういうところが受けたのかもしれません。

毎日かあさん」は毎週楽しみに読んでいる。私ら東日本から見れば、西原の描く世界は正に「おおらかというか、いいかげん」な世界だ。いつも驚き呆れている。これが西日本の文化なのか。そういえば、いしいひさいちも関西出身だった。共通するものがたしかにあるようだ。

毎日かあさん7 ぐるぐるマニ車編

毎日かあさん7 ぐるぐるマニ車編