写真から読みとれること


 これはチャイルド・スポンサーシップの新聞広告だ。アフリカの貧しい子供の写真だ。月額4,500円を支払ってチャイルド・スポンサーになって貧しい環境の子どもたちを支援してほしいとのキャンペーン広告だ。
 しかし今回この広告を取り上げたのは、この子の目に映ったものに注目したからだ。

 瞳のなかに明らかに人が映っている。カメラマンだろう。おそらく35ミリの一眼レフカメラを縦位置にして、左手を上にして撮影している。バックが白いのはスタジオではなく、屋外で撮影しているのだろう。スタジオ撮影なら照明が映り込んでいるのが見えるはずだ。
 私はどうでもいいことを書いているかもしれない。いや、そうではないのだ。画像には見方によってさまざまな情報が埋め込まれていることを言いたかったのだ。この写真から子供の人種を読みとる人もいるだろうし、栄養状態を見る人もいるかもしれない。私は撮影環境を読みとったのだ。画像の分類(検索)の難しさを言いたいために。