柴田悦子画廊の浅見貴子展「定点観測」を見る

 東京銀座の柴田悦子画廊で浅見貴子展「定点観測」が開かれている(10月10日まで)。浅見は1964年埼玉県生まれ、1988年に多摩美術大学絵画科日本画専攻を卒業している。1992年に藍画廊で初個展をした後、毎年個展を開いていた。またアーティスト・イン・レジデンスで大原美術館に滞在して制作したり、ニューヨークに滞在して制作したりもしている。昨年は川越市美術館で高橋大輔らとともに3人展が開かれた。




 浅見はガラス絵のように紙の裏から描いている。また初期には抽象画を描いていたが、しばらく前から具象画、具体的には樹木の葉叢を描くようになった。今回も松や楓の葉叢を作品に仕上げている。
 浅見の描く葉叢はさわさわと揺れ動くように軽やかで華やかだ。それを画面に定着させることに成功していて、画廊には爽やかな空間が広がっている。
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浅見貴子展「定点観測」
2016んえん10月3日(月)−10月10日(月・祝)
12:00−19:00(日曜18:00まで、最終日17:00まで)
会期中無休
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柴田悦子画廊
東京都中央区銀座1-5-1 第3太陽ビル2F
電話03-3563-1660
http://shibataetsuko.com/wp/