サラリーマン生活を諺で乗り切ってきた

 サラリーマン生活は理不尽なことが多い。私は34年間という長いサラリーマン生活を次の二つの諺(ことわざ)を反芻することによって乗り切ってきた。

「蟹は己の甲羅に似せてその穴を掘る」
   自分の大きさでしか相手を理解できないということ。


「愚かを相手の闘いは神も手を焼く」
   神だって手を焼いたのだ。常識さえ通用しないのだ。愚かには。