東京日本橋の高島屋日本橋本店6階美術画廊Xで星山耕太郎展が開かれている(6月5日まで)。星山は1979年東京都生まれ、2003年に多摩美術大学絵画学科日本画専攻を卒業している。ギャラリーQやA. C. T.で個展を開いた後、2018年からここ高島屋美術画廊Xで個展を続けている。高島屋のホームページから、
抱えていた自身のコンプレックスや内省から、人間のエゴや多重的性質、一様でないこの世界の様相を、多様な描法で漫画のコマ割りのように分割した画面「サイコロジカル・コラージュ(心理的コラージュ)」によって表現しようとする星山耕太郎。
星山の敬愛する芸術家や身近な人物のポートレートをアイコンに、現実(真実)と虚構(嘘)、彼岸と此岸が入り交じるように、時にエネルギッシュなマチエール、時に濃密な筆致、時に単純化したフォルムで、相反する多様な要素が混交され、観る者を混乱させると同時に、それが実はひとつの世界を構成しているのだとも気づかされます。
高島屋で何度も個展が開かれているということは人気があるのだろう。売れっ子になるための条件の一つが表現の非凡さであることは想像がつく。星山はその条件をクリヤーしている。
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星山耕太郎展「CROWD」
2023年5月17日(水)-6月5日(月)
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電話03-3246-4310
https://abc0120.net/2023/05/04/104197/