東京銀座のポーラ ミュージアム アネックスで西島雄志展「瑞祥 時の連なり」が開かれている(6月4日まで)。西島は1969年神奈川県生まれ、1995年に東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了している。主な展覧会に滋賀県「BIWAKOビエンナーレ2022」、群馬県「中之条ビエンナーレ2021」などがある。
ちらしより、
西島雄志の作品は、自らの手で渦状に巻いた銅線のパーツをひとつひとつ繋げることで、モチーフを形づくっていきます。
鹿や象、八咫烏(やたがらす)など神話に縁の深い動物を題材に、立体作品やインスタレーションを国内外で数多く発表してきました。作品は、何千ものパーツから構成され作り出されるまでの膨大な年月が織り込まれることで、時間という奥行きを含み、最低限にとどめられた輪郭は、まばゆい光を放ち、モチーフがまとう空気やたたずむ情景など目に見えない「気配」への想像を掻き立てます。
巨大な龍が空を飛んでいる。完全な姿を作るのではなく、あたかも一部が雲に隠れたような造形に仕立てていて、それは西島の作品を成功させている。
入口には八咫烏が止まっていて、次の部屋ではそれが飛んでいる。
一番奥の部屋では真神と題された動物が設置されているが、真神とはニホンオオカミが神格化したものだという。
小さなパーツを組み立てて大きな立体を作る手法は、パーツの大きさが違うが青木野枝を連想した。
・
西島雄志展「瑞祥 時の連なり」
2023年4月28日(金)-6月4日(日)
11:00-19:00(会期中無休)
・
ポーラ ミュージアム アネックス
電話050-5541-8600(ハローダイヤル)
https://www.po-holdings.co.jp/m-annex/