東京銀座のギャラリーQで山部泰司展「遠隔山水図」が開かれている(2月12日まで)。山部は1958年岡山県生まれ、1981年京都市立芸術大学美術科を卒業し、1983年同大学大学院美術研究科を修了している。1981年大阪のギャラリー白で初個展、以来大阪や京都の画廊で何度も個展を開いている。ここギャラリーQでは今回が5回目となる。
画廊のホームページに掲載された山部の言葉
風景のなかを移動することが困難な状況下では、距離の感覚が混乱し変化します。
そんな空間の断続と連結について考えました。
遠くの風景が絵の中で出会うときに生まれる非日常的な気韻を描きました。
一番大きな作品は「望遠分岐図」と題する130.3×486cmの大作。大きくて正面から撮ることが出来なかった。滝が流れ落ち渓流が走っている。次いで大きい「遠隔山水図」が116.7×364cmある。それがDM葉書の作品だ。
いずれも山水画をキャンバスにアクリルで描いている。小品の山水画も見応えがある。さすがベテランの仕事だ。
私は初日に見たが、作家は会期の始めと終りにだけ在廊するという。山部は京都在住なのだ。
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山部泰司展「遠隔山水図」
2022年1月31日(月)―2月12日(土)
11:00-19:00(最終日17:00まで)日曜休廊
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ギャラリーQ
東京都中央区銀座1-14-12 楠本第17ビル3F
電話03-3535-2524