いりや画廊の姫野亜也個展を見る

 東京台東区入谷駅近く、いりや画廊で姫野亜也個展が開かれている(7月4日まで)。姫野は1990年大分県生まれ、2012年に武蔵野美術大学彫刻科を卒業し、2014年に同大学大学院美術専攻を修了し、その年から同大学彫刻研究室に勤務している。






 画廊のホームページに画廊学芸員の薗浦眞佐子の言葉が掲載されている。

 最近の姫野氏はこれまでの表現の延長としての「芯」のないどこかで見たことのある器のような形の「モノ」を製作しています。庭園で、あるいは床の間で、または自然の中で見た事があるような石でできた「モノ」。姫野氏は、あえて台座にのせられることで、「そこにあるモノ」から「彫刻作品」へと変容させることで「違和感」を醸し出しています。その一見すると良くないもののように思える「違和感」を感じることは、単にその作品を読み取るだけではなく、我々の根底にある「モノ」と「彫刻」の意味を考えるきっかけになるのではないでしょうか。

 姫野は今まで内部に空洞がある石の彫刻を制作してきた。それが今回は長い棒のような石の立体だったり、中に空洞が作られていそうで実はムクの石の塊だったりしている。ナマズの口に似た袋みたいな形もあった。前回に比べてずいぶん大きく変化している。
 なかなか面白い石彫の個展だ。
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姫野亜也展
2015年6月29日(月)〜7月4日(土)
11:30〜19:30(最終日16:00まで)
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いりや画廊
東京都台東区北上野2-30-2
電話03-6802-8122
http://www7b.biglobe.ne.jp/~gallery_iriya/
東京メトロ日比谷線入谷駅1番出口より徒歩1分