アートスペース羅針盤の竹村芳樹新作展

 アートスペース羅針盤で竹村芳樹新作展が開かれている(12月18日まで)。竹村は1950年横浜市生まれ、横浜国立大学教育学部美術科に入学するも4年後に中退する。異色なのは、小説「痔物語」(新風舎)を書いて出版している。






 今回の新作はここ10年以上見てきた竹村の個展で最も成功していると思う。自分の世界が確立されてきたのではないか。どの作品も完成度が高い。ただ、ここに紹介していないが、同時に展示されている立体はよく分からなかった。
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 さて、竹村さんはわが師山本弘を高く評価してくれている。15年前に長野県飯田市山本弘未亡人宅を訪ねて、山本の古い絵具箱を調査された。そしてそれを「画家・山本弘の使用した油彩絵具に関する調査報告」としてまとめられた。報告書は国立国会図書館東京都現代美術館資料室などに収蔵されている。


竹村芳樹新作展
2010年12月13日(月)ー18日(土)
11:00〜19:00(金曜日は21:00まで、最終日は17:00まで)


アートスペース羅針盤
東京都中央区京橋3-5-3 京栄ビル2階
電話03-3538-0160
http://rashin.net/