ギャラリー檜の柴崎和也の彫刻がすばらしい

 京橋のギャラリー檜B・Cで柴崎和也展が開かれている(12月25日まで)。この鉄の立体がすばらしい。
 柴崎は1982年大阪府生まれ、現在多摩美術大学大学院彫刻専攻に在籍していて今回が初個展となる。この個展は多摩美術大学彫刻研究室が主催して、2名の彫刻専攻の大学院生を取り上げたもの。先週、前川育美の石彫を展示し、今回が柴崎の個展となった。



 柴崎は鉄の作品を溶接で作っているのだという。それで表面に溶接の跡=表情があって鉄といいながらあまり拒絶的な印象がない。それにしてもユニークでゆかいな形だ。特に小さな口の作品には魚とか両生類、山椒魚を連想した。しかしこれは30×70×80cmもあって、重量は300kgにも達するという。
 久しぶりに魅力的な立体の作家に出会うことができた。これからどんな風に変化していくのだろう。本当に楽しみだ。


柴崎和也展
2010年12月13日(月)ー12月25日(土)
11:30ー19:00(最終日は17:00まで)
日曜・祝日休廊


ギャラリー檜B・C
東京都中央区京橋3-9-9 ウインド京橋ビル2階
電話03-6228-6361
http://www2.ocn.ne.jp/~g-hinoki