ギャラリー58の山下耕平展を見る

 東京銀座のギャラリー58で山下耕平展「底裏の間」が開かれている(3月23日まで)。山下耕平は1984兵庫県生まれ、2007年に佐賀大学文化教育学部デザイン専攻を卒業している。東京では、2011年からほぼ毎年このギャラリー58で個展を続けていて今回で13回目になる。

 画家の言葉、

立ち尽くしている。

真夜中と明け方の間で悟る。

死相を浮かべてぎったんばっこん。

あこがれ遠ざかり、まやかしが僕のよすが

皺くちゃな思想をまだ握りしめている。

「底裏の間」

「皺くちゃの思想」

「自失の模様」

「足裏運送」

「ポカ」

「バックプリント」

プラークマン」

「命綱」


 今年はVOCA展にも選ばれている。なんとVOCA展に選ばれるのは2011年に続いて2回目となる。

 相変わらずおかしなタイトルを付けている。「底裏の間」とか「皺くちゃの思想」「自失の模様」「足裏運送」「ポカ」「バックプリント」「プラークマン」などなど。

 ほとんど人物画だが、どこか画家自身を連想させる。いや山下は常に自分をモデルに作品を描いてきたのだった。これだけキャリアを積んできたのにいつも控えめに佇んでいる。

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山下耕平展「底裏の間」

2024年3月14日(木)―3月23日(土)

12:00-19:00(土曜日は17:00まで)日曜休廊

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ギャラリー58

東京都中央区銀座4-4-12 琉映ビル4F

電話03-3561-9177

http://www.gallery-58.com