東京六本木の国立新美術館で「DOMAN・明日展 2022-23」が開かれている(2023年1月29日まで)。私は半月前に見てきた。今年のDOMANI・明日展は総じて低調であまり評価できるものではなかった。全体に平面作品がふるわなくて、立体作品に良いものが多かった。
石塚元太良
写真作品を展示している。「ドキュメンタリーとアートの間を横断するイメージを提起」とあるが・・・
池崎拓也
「身のまわりにあふれる日用品や風景、文化や文脈も取り込み、自身のアイデンティティを模索する」とある。
大崎のぶゆき
「自身の存在を軸に世界を知覚するべく、描かれた絵が溶けていく映像など、リアリティの不確かさや曖昧な感覚を視覚化する作品を制作」とあるが、言葉ほどの面白さが感じられない。
丸山直文
モーリス・ルイスの手法を具象画に応用した売れっ子画家。私はあまり興味が持てない。
「今回、もっともキャリア豊かな、“形を作る”彫刻家」とあるが、私も伊藤が最も面白かった。
北川太郎
「手仕事にこだわり、のみと石頭(せっとう)を使い、長い時をかけて制作される石の彫刻は、プリミティブで生命力にあふれ、おおらかで無垢な佇まいが未知の感覚を呼び覚ます」。なるほど。
黒田大スケ
「彫刻を人一倍意識しながら、現時点では“彫刻を作らぬ”彫刻家」。映像と模型のような作品を展示している。
谷中佑輔
「彫刻とパフォーマンスで知られ、他者との共生、永遠性と瞬間の持続など、彫刻のあり方を模索する」。これはよく分からない。
ドローイングを映像でとらえた作品。
マンガ家。美術館の壁にマンガの原画を展示している。しかし、普通手に取って見るマンガを美術館の壁面で見る気がしないのでパスした。せめて大きく拡大して展示すべきではないか。
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「DOMAN・明日展 2022-23」
2022年11月29日(土)-2023年1月29日(日)
10:00-18:00(金曜日は20:00まで)火曜日休館
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東京都港区六本木7-22-2
ハローダイヤル050-5541-8600