JR総武線の中吊り広告が、エイズ予防財団のエイズ検査をしようというポスターだった。キャッチコピーが、
検査。
それが、
スタートライン。
というもの。
ボディーコピーは、
HIV(エイズ)の治療は、すごく進歩していて、正直、驚きました。
いまは、早期発見なら、エイズの発症を防いだり、進行を抑える治療を受けることができます。
まずは、検査を受けること。それが、スタートラインです。あなたも受けてください、いま。
つづけて、中くらいの大きさの文字でこう書いている。
HIV検査は、全国の保健所などで、
無料・匿名で受けることができます。
慢性とわかった場合は、さまざまなサポートがあります。
3年前のエイズ予防のポスターと微妙に表現が変わっている。当時のポスターのコピーは、次のようなものだった。
カレシの元カノの元カレを、知っていますか
あなたの付き合っている彼氏はエイズなんて関係ない清潔な男性なのでしょう。でもその彼氏の元彼女の元彼氏が清潔な人だったかどうかは分からないでしょ。もしかしたら、遊び人だったかもしれない。エイズのキャリアかもしれないですよ。
3年前のポスターは、エイズのキャリアがまだ稀だったことを前提としている。もしかしたら、エイズの可能性もないわけではない、と。
それが最近のポスターでは、まさかエイズが普通になったとは言わないが、特別稀なことではない、可能性はある、という前提に変わってきているのではないか。
2枚のポスターの表現の違いから、エイズの流行の進んでいることが推測できるように思うのだ。