東京京橋のギャラリー・ビー・トウキョウで渡邊和生展が開かれている(4月1日まで)。渡邊は2000年生まれ、2023年に多摩美術大学彫刻科を卒業し、今回が初個展となる。
画廊の中央に「エレファント」と題する高さ120mの大きな立体作品が展示されている。赤く大きなベロを口から出して、それは床まで達している。どこがエレファントなのか。あまり可愛いものではないし、むしろおぞましいような印象を受ける。とにかく印象が強烈なのだ。(ちょっとミック・ジャガーを連想した)。これ一つで渡辺の作品は忘れられないものになる。素材はFRPとのこと。
ほかに豚の頭部や猫などが展示されていたが、メインのエレファントに比べたらさほど面白くはなかった。なるほど、一つ傑出した作品があれば、それだけで作家の評価は決まるのか。
・
渡邊和生展「エレファント」
2023年3月27日(月)-4月1日(土)
11:00-19:00(最終日17:00まで)
・
ギャラリー・ビー・トウキョウ
東京都中央区京橋3-5-4 第1吉井ビルB1
電話03-5524-1071
http://www.gallery-b-tokyo.com