アートコンプレックスセンターの谷口ナツコ展を見る

 東京新宿大京町のアートコンプレックスセンターで谷口ナツコ展が開かれている(12月9日まで)。谷口は1968年北海道生まれ。今までギャラリー砂翁、デザインフェスタギャラリー、ヴァニラ画廊、スタジオ・ゾーン、アンド・ゾーン、ギャラリー・テオなどで個展を開き、また海外では香港、イタリア、台北、北京、シンガポールアメリカなどのグループ展に参加している。クリスティーズにも出品され、国際的な画家となっている。今回2016年の同じこの場所での個展以来2年ぶりとなる。








 画像を見ても分かる通り谷口は天才である。谷口はトレーシングペーパーを円錐形にしたものに絵具を充填し、先端の穴から絵具を絞り出し、凸状の点描法で描いている。さらに原色を多用し、その色彩の見事さと点描で描かれたイメージが画面を覆いつくす画風はほとんど他に類を見ない。
 今回はアートコンプレックスセンターの地下の空間を使っている。とても広い場所だ。それで過去にも発表したことのある大きな作品を何点も並べている。ちょっとした回顧展になっている。もちろん新作もある。谷口の作品をこれだけ概観できる機会はめったにないだろう。
 画像でも圧倒的なイメージが分かるだろうが実物は群を抜いている。ぜひギャラリーに足を運んで天才の仕事を実感してほしい。
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谷口ナツコ展
2018年11月23日(金)−12月9日(日)
11:00−20:00(最終日17:00まで)月曜日休廊
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アートコンプレックスセンター
東京都新宿区大京町12-9
電話03-3341-3253
http://www.gallerycomplex.com
JR総武線信濃町駅より徒歩7分
地下鉄丸ノ内線四谷三丁目駅出口1より徒歩7分
左門町の交差点を入るが、信濃町から来たときは左折、四谷三丁目から来たときは右折となる。注意したいのは左門町の交差点は近接して同名で2つある。信濃町に近い方の交差点を入ること。