東京京橋のギャラリー58で山下耕平展が開かれている(7月2日まで)。山下は1984年兵庫県生まれ、2007年に佐賀大学文化教育学部デザイン専攻を卒業している。東京では、2011年から毎年このギャラリー58で個展を続けていてもう6回目だ。
山下は初め大きな不定形の画面にポップな群像を描いてきたが、ここ何年かは顔のアップを描いている。昨年はドローイングのような手法で顔を描いていたが、今年はまた変わっている。山下に訊くと、ホームセンターなどに売っている木の1ミリ角の角材(?)を線のように使って画面に貼り付けて、その上から絵具を塗っているとのこと。
従来の手法で描いている作品もあった。山下は絹谷幸二賞を受賞したり、若手画家では評価も高いのに、毎年新しいことに挑戦している。その姿勢はとても素晴らしいものだと、ちょっと偉そうに言ってしまう。
ずっと構想を練っていて、1カ月ばかりでこれらを完成させるのだという。東京での6回の個展を見てきたが、毎年楽しみにしている画家の一人だ。
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山下耕平展
2016年6月27日(月)−7月2日(土)
12:00−19:00(最終日17:00まで)
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ギャラリー58
東京都中央区銀座4-4-13 琉映ビル4階
電話 03-3561-9177
http://www.gallery-58.com
晴海通りから天賞堂とGUCCIの間の道を入った右手