及川伸一展が見応えがある


 東京日本橋三越前のギャラリー砂翁とギャラリートモスで及川伸一展「-andante-」が開かれている(6月20日まで)。及川は1949年東京生まれ。1980年から1992年まで独立美術に出品していたが、1992年からは個展を主な発表の場所としている。これまでギャラリー汲美、ギャラリーテムズ、ギャラリーゴトウ、ギャラリー砂翁&トモス、Shonandai My ギャラリーなどで発表してきた。
 及川は画面から形を極力排除しようとする。何か具体的なものを連想させる形は絶対に描かない。最小の形で画面を作ろうとしている。とても禁欲的だ。しかしミニマルの方向には行かない。だから表情がある。とても魅力的だ。公募展に参加していないので、知らない人が多いと思うが、まぎれもなく抽象の実力派の一人なのだ。




 ギャラリーは地下鉄三越前駅から徒歩3分、会期も十分ある。ぜひ多くの人に見てほしい。ギャラリー砂翁がビルの1階にあり、同じビルの地下がギャラリートモスとなっている。
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及川伸一展「-andante-」
2013年6月10日(月)→20日(木)日曜休み
11:00−18:00(最終日17:00)
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ギャラリー砂翁&ギャラリートモス
東京都中央区日本橋本町1-3-1渡辺ビル
電話03-3271-6693
http://www.jpin.co.jp/saoh