無人島プロダクションで風間サチコ版画展が開かれている

 東京江東区三好の無人島プロダクションで風間サチコ版画展が開かれている(8月23日まで)。今回は夏休み企画ということで小品展だ。風間は1972年東京生まれ、1996年武蔵野美術学園版画研究科を修了している。1998年にギャラリー山口で初個展、その後、ギャラリー手、マキイマサルファインアーツなどで個展を開いているが、最近は無人島プロダクションでの発表が中心になっている。










 最近の作家たちがほとんど造形の追求以外興味を持たないような風潮の中で、風間は終始一貫して歴史的・社会的なテーマに強くこだわって作品を制作している。しかもその作品がテーマ偏重の硬直したものではなく、造形的にも優れた内容を示している。現代の美術を造形一辺倒の審美主義に陥らせないために、風間の存在はとても貴重だ。社会批判は美術の大きな分野の一つなのだ。風間がいなければ私たちはそのことを忘れるのではないかと危惧してしまう。

風間サチコ展
2015年8月7日(金)−8月23日(日)
11:00−19:00(金土日のみ営業)
※展覧会最終日(8/23)に、作家を囲んでのクロージングパーティーを行う予定。
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無人島プロダクション
東京都江東区三好2-12-6
電話03-6458-8225
http://www.mujin-to.com/
地下鉄半蔵門線清澄白河駅」B2出口より徒歩2分
都営大江戸線清澄白河駅」A3出口より徒歩4分
(深川江戸資料館近く)