東京京橋のギャラリーT-BOXで「二人のエロチカ」と題する展覧会が開かれている(6月22日まで)。二人は池田満寿夫とラファエル・ナバス。ナバスは1964年スペイン生まれ、1986年にバルセロナ大学で博士課程を修了している。1992年に来日し、愛知県立窯業学校で陶芸を学び、愛知県立芸術大学で版画を学んでいる。1997年からT-BOXで毎年2回、版画と陶芸の個展を開いている。
今回は池田満寿夫とラファエル・ナバスのエロチックな作品を展示している。値段を見て驚いたが、池田満寿夫の版画がとても安い。ギャラリーオーナーの高橋さんによると、池田でほぼ一桁安いとのこと。どうしてですか? こういうエロチックな作品は家庭に飾れないから売れないんです。だから安いのだという。そう言われれば私だってエロチックなものにアレルギーはないつもりだったが、家庭にはちょっと飾りにくい。でも池田満寿夫の版画が3万円未満なんて魅力的だ。
池田満寿夫
ラファエル・ナバス
T-BOXの高橋さんは、湯島の老舗画廊羽黒洞出身、同門では不忍画廊、ギャラリー川船がある。T-BOXは新しくできたおしゃれな東京スクエアガーデンの西側に当たる。近くには和田画廊やギャラリー椿、鹿島美術、ギャラリーなつか等があり、ちょっとした画廊街の一角だ。
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「二人のエロチカ」
2013年6月10日(月)−6月22日(土)
11:00−19:00(土曜は16:00まで)日曜休廊
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T-BOX
東京都中央区八重洲2-8-10 松岡八重洲ビル3階
電話03-5200-5201
http://www.tbox.co.jp
地下鉄銀座線京橋駅3番出口を出て、東京スクエアガーデンの真ん中通路を通り抜けた正面辺り。柳通りに面している。