新井コー児展が始まった。

 私の好きな画家のひとり新井コー児の個展が今年も銀座のなびす画廊で始まった(11月6日まで)。








 新井は1973年群馬県高崎市生まれ、1996年に多摩美術大学油画専攻を卒業している。2000年の高崎シティギャラリーの初個展から十数回の個展を重ね、なびす画廊では2004年から今回で7回の個展を開いている。つまり私は新井の個展を7回見ていることになる。
 とにかく楽しい画家だ。昭和40年代に対して強いノスタルジーを憶えているらしいが、新井はその頃まだ生まれていない。今回もテーマはその時代の女子高生だ。画面に現れる日本酒の八海山も久保田も当時まだなかった。吉田拓郎のLPレコードがしばしば登場するが、これも新井の直接の体験ではないだろう。その昭和40年頃、デビューしたばかりの吉田拓郎を朝のテレビで見たことがあったが、好きな女優さんは誰ですかとの問いに、恥ずかしそうに小川知子さんですと答えていた。
 新井の作品に戻ると、描かれている娘の顔が昨年に比べわずかに変わっていた。新井が、身長を少し高くしたので、それに伴って顔もちょっと変わったんですと言っていた。そうか彼女も大人になったのか。タバコまで吸っている。不良だ。
 今回、版画と彫刻も並んでいる。


今年もなびす画廊で新井コー児展が始まった(2009年11月3日)
なびす画廊の新井コー児展が面白い(2008年11月5日)


新井コー児展
11月1日(月)〜6日(土)(祝日開廊)
11:30ー19:00(最終日は17:00まで)


「なびす画廊」東京都中央区銀座1-5-2 ギンザファーストビル3階
電話03-3561-3544 
http://www.nabis-g.com/
作家のホームページ http://www7.wind.ne.jp/ko-ji/