長野県安曇野市にギャルリー留歩(るぽ)という画廊がある。いまここで「栗原一郎展 おんなを描く」が開かれている(7月31日まで)。その一隅に山本弘『湘(しょう)』が特別展示されている。油彩3号(27.3×22.0cm)、1974年制作。湘は山本弘の一人娘、このとき3歳になった。
まだギャルリー留歩には行ったことがないが、今回のことは信濃毎日新聞の記事(6月26日付)で知った。そこには次のように紹介されている。
つぶらな瞳のあどけない幼女像。純粋な笑顔に心が洗われるようだ。1981(昭和56)年に飯田市で、破天荒な生涯を自ら絶った洋画家、山本弘の「湘」。まな娘を描いた作品である。
(中略)
「湘」はまな娘の名前。狂気と正気が交錯した、激しい画面とは異なり穏やかだ。一時、心安らかな日に筆を走らせた即興的な作品だが、幼い娘への限りなく切ない思いが伝わってくる。(後略)
一度ギャルリー留歩へ伺ってみたい。
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ギャルリー留歩
長野県安曇野市穂高有明7403-8鈴玲ヶ丘学者村
電話0263-83-6785
会期中無休(毎月1、2日不定休)